20世紀を代表するデザイナー
「ガブリエルシャネル初の回顧展」へ…
東京三菱一号館美術館で開催されている
ガブリエルシャネル展へ行ってきました。
1910年〜1971年までに生まれた
ドレス、バック、香水、ジュエリーなど
シャネルの多様なクリエーションを
一挙に観ることのできる、それはそれは
贅沢極まりない空間でした。
立ち並ぶ芸術作品を観て感じたのは
まったく古臭さが感じられないこと
今でも全然着れそうなデザインの物ばかり。
「流行とは時代遅れになるものよ」
「私は流行を作っているのではない。
スタイルを作っているの。」
ガブリエルシャネルの
その言葉が正に物語っています。
私たちが今こうして身軽に袖を通し
身にまとっている服の形は、
それまでコルセットで縛り上げられていた
女性たちをガブリエルシャネルが
開放させたと言っても過言ではなく(諸説あり)
動きにくくて窮屈なスタイルに
嫌気がさしていたシャネルが
男性用の下着素材であった
ジャージー素材の服を考案したのが
始まりと言われています。
「自立した強い女性」を求め
シャネルブランドを、世界を代表する女性の
憧れのブランドへ一代で築き上げた
正に彼女自身が
自立した強い女性であったのです。
少し話はそれますが
シャネル展へ行った少し前に
映画「オートクチュール」という
フランスの高級ファッションブランド
「DIOR」のアトリエを舞台に2人の女性が
交差する様子が描かれた映画を観ました。
華々しい世界を舞台としながらも
複雑な人間関係や家庭環境に
フォーカスしたヒューマン映画で
フランス映画のタッチが
どことなくディープで良かったです。
話を戻しますと、ガブリエルシャネルは
第二次世界大戦に、15年間のスイスでの
空白の亡命生活を経て再びパリに戻り
ファッションの世界に
カムバックするのですが
そのきっかけとなったのが
1947年に発表された
クリスチャンディオールの
ニュールックでした
それはかつて自身が古いとしたスタイルが
再流行していることに
憤慨したからだったそう。
ウエストを絞ったバージャケット
丸みのあるロング丈のスタイルは
「8ライン」と呼ばれ
エレガントで贅沢な女性らしい
貴族のためのスタイルでした。
自由を奪い束縛してきたスタイルから
女性を解放した
ガブリエルシャネルからすると
男性デザイナーである
クリスチャンディオールが生み出した流行は
彼女が過去に葬ったスタイルで古くて
屈辱的なものだったからです。
その後もガブリエルシャネルの服は
女性の社会進出を象徴するスタイルとして
オードリーヘップバーンや
ジャクリーンケネディ
グレースケリーといった著名人がこぞって
シャネルスーツを愛用し、
カールラガーフェルド
ヴィルジニーヴィアールによって
再解釈され、今日でも愛され続けています。
最近クチーナのお店で耳にするのは
「百貨店に行っても昔みたいに
良い素材の服に出会えなくて・・・」
そんな言葉を耳にする度になんだか
淋しいなと思います。
ガブリエルシャネルの言葉のように
一時の流行を追うブランドではなく
上質な素材とディテールを大事にした
「クチーナスタイル」を大切に
永く愛していただける服作りであり
ブランドであり続けたいなと思いました。
~おまけ~
今年1月に公開された「ハウスオブグッチ」
ファッションブランド「GUCCI」の
創業者一族の崩壊を描いた
レディガガ主演のこちらの映画もおすすめ♡
1957年にバイカラーパンプスを発表
肌色に馴染んで足を長く見せる効果と
トゥをブラックにすることで
靴の先がすり減っても目立たないよう
考案されたパンプス
これは私の私物、大切な一足
「寝るときにまとうのは
シャネルの香水N°5だけ」
マリリンモンローのこの言葉は
あまりにも有名
この写真が好きで、
家のトイレに飾っています(笑)
クチーナ自由が丘店
田畑京子
〜店長田畑京子のプロフィール〜
アパレル経験は15年になりますでしょうか?
ご縁がありクチーナに入社致しました。
もちろんお洋服が大好き!
そして休日に愛車のビートルで
ドライブしながらのカフェ巡りや、
愛しき愛猫3匹と過ごすひとときが
私の何よりの幸せな時間です。
クチーナ自由が丘店では、
コロナウイルス対策をしっかり行い、
お客様が安心してお買い物を楽しんで頂けますよう
努めております。
ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。